コラム

 公開日: 2015-03-31  最終更新日: 2015-12-14

データを完全消去するには?データ消去の3つの間違いと安全な消去方法とは?

●動作しなくなったパソコンや壊れたUSBのメモリ、USBのHDD、携帯端末など、廃棄処分や譲渡の際に問題になるのが個人情報を伴うデータ管理です。

●完全にデータを削除しなければ今時は簡単に復旧できるということはこれまでも言ってきましたし、最近では周知もかなり行き渡りつつあります。

●しかし、具体的にどうしたら良いかということになると、ネットでも諸説あって自分で本当に消去できるのか不安になるもの。やり方次第では完全消去に至っていないこともあり、そのままではデータを復旧されてしまう恐れがありますので、フリーの復旧ソフト任せでは無くやはりきちんと理解をしておく必要があります。

●今回は、サポートの現場で遭遇するデータ消去に関する3つの危険な間違いをご紹介します。

1.OS上からフリーソフトでデータを消去

●Windowsなどを起動している状態で無料のソフトウェアを使い削除する方法がありますが、これは最も危険なやり方です。起動している以上どうしても消去できないデータがありますので、データが残ってしまうことがあります。また、この手のソフトにはマルウェア(ウイルス相当)が仕込んであったりします。安易にそのようなソフトウェアを使用するのは危険です。

●それに、ソフトによってはOSの入った起動ドライブを平然とクラスタ消去できるものもあり、今のOS環境を破壊してしまうことがあります。消去の際は対象ドライブが間違っていないか良く確かめること。必要なドライブを消し去ってしまうミスはこれまでたくさんの事例があります。

2.削除操作、フォーマット操作だけの消去

●OS上からドライブを選択して「削除」や「フォーマット」をすれば確かにデータは消えます。しかし、これはデータを完全に消去しているのではなく、インデックス情報(見出し)だけを消しているだけですから中のデータはそのまま残ります。

●そこへ他のデータを上書きすれば消えていきますが、広範囲にわたるデータの場合、消え残った部分は復旧ソフトをかけるとデータは出てきてしまいます。

3.廃棄処分に出せば消してくれる?

●廃棄処分に出せば業者が消去をしてくれるもの・・という勘違いもあります。良心的にデータ消去まできちんと行うところもありますが、中にはそのまま転売したり、従事者が横流しのような形でそのままリユース市場に流れてしまうこともあります。

●実際に私の経験では、中古PCを買ったら前の使用者のデータがそのまま残っていたのでどうにかしたい・・という相談が何度もあります。廃棄処分は、データ消去を約束する専門業者に依頼しましょう。巡回回収業者やスキルの無いリサイクル業者にそのまま渡すこともリスクとしては高くなります。

安全な消去方法とは?

●最も安全な方法は「物理破壊」です。要するに「ぶっ壊す」ことです。パソコンならばHDDを取り出して石頭ハンマーなどで粉砕すれば復旧は不可能になります。

●最近話題の「ドリル」も有効です。この方法はある意味で最近特に話題の注目著しい方法です。ドリルを使用する場合は、ケーシングだけに穴を開けてもダメで、中のプラッタと下部の基盤を壊す必要がありますので一気に貫通させたほうが効果的です。穴は1箇所でも十分だとは思いますができれば3箇所くらいやっておけば万全でしょう。

●けれども、くれぐれも証拠隠滅などで悪用しないでください。破壊するためには分解したり、破片が散らかるなどの手間がかかります。そこまでして破壊するということは、印象としてダーティーなイメージになるばかりか余程のことがあるのではないか?と勘ぐられてもおかしくはありません。それなりの立場がある方にはあまりお勧めの方法ではありません。

●破壊せずともソフトウェア的に消去するクリーンな方法があります。OSからのアクセスを遮断できる環境(DOS、Linuxなど)でオープンソースソフトウェアを使ったゼロイレースなどの消去方法は最も効果的です。これを何度か繰り返せば完全消去が可能。

●または、意味の無いデータなどでデータ領域をいっぱいにすることで上書きする方法も簡単で確実な方法です。残存磁気の問題を憂慮する方もありますが、国家レベルなどの重大な情報でなければ特に気にすることは無いと思います。家計簿程度のデータを残存磁気から読み出すような暇な者はまずいないと思います。

●でも、やはり一番良い方法は確実で安心して任せられる、その道の専門家に依頼することです。

九州インターワークス
http://www.kumin.ne.jp/kiw/

この記事を書いたプロ

九州インターワークス [ホームページ]

システムエンジニア 古賀竜一

佐賀県鳥栖市蔵上3丁目155 C-101 [地図]
TEL:0942-84-1943

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
セミナー・イベント
安全対策情報

東芝製ノートパソコンに搭載のバッテリーパックの交換・回収について(発火の恐れ) https://batterycheck.toshiba.com/BatteryUpdate/InformationJapan?region=TJPN&...

テクニカルリポート

○Windows7を継続して使用したいけれども、WindowsUpdateの不具合でPCが遅くなっているという場合の対処法について情報のご提供を行っています。●トラブル防止の為...

 
このプロの紹介記事
古賀竜一 こがりゅういち

10年後、20年後を見据え、IT社会の恩恵が受けられる拠点づくりをしたい(1/3)

「九州インターワークス」の古賀竜一さんは、PC講習から、PCの故障診断、修理、データ復旧、オーダーメイドPCの設計製作販売に至るまで、幅広い事業を展開するコンピューターサポートエンジニア。自らを“PCの救急救命士”と呼び、トラブルに見舞われ...

古賀竜一プロに相談してみよう!

九州朝日放送 マイベストプロ

ハードウェアに強く、短時間で的確な対応とアドバイスを提供

会社名 : 九州インターワークス
住所 : 佐賀県鳥栖市蔵上3丁目155 C-101 [地図]
TEL : 0942-84-1943

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

0942-84-1943

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

古賀竜一(こがりゅういち)

九州インターワークス

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
マイベストプロ福岡・佐賀セミナーでITセキュリティーの講師をさせていただきました
イメージ

 事業者のためのITセキュリティー講座 ●先日開催されたマイベストプロ福岡・佐賀セミナーで講師として「事業者...

[ 話題 ]

Windows10へ更新後、リカバリできない、リカバリに失敗する場合の原因と解決法とは
イメージ

 最近の機種は、今までの知識や復旧方法が使えない ●Windows8以降のOS搭載機では、BIOSがUEFI化されたものが大...

[ 事例 ]

機械がすぐに壊れてしまう、機械が言うことを聞かない原因と意外な事実
イメージ

 何かの仕業なのか? ●昔「グレムリン」という映画がありました。機械にいたずらをする西洋に伝わる妖精をヒン...

[ 情報 ]

ネットで利用請求画面表示が出て消えない、どうしたらいいのかその対処法
イメージ

 Web利用に詳しくない人を怖がらせ、従わせる手法 ●インターネットでいろんなページを閲覧中に、人の興味を引...

[ 情報 ]

おそいWindows7、更新失敗(アップデート失敗)問題、解決したようです
イメージ

 これで直った!Windows7の更新トラブル ●以前から問題となっていたWindows7のアップデートバグによるトラブル...

[ ノウハウ ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ