コラム

 公開日: 2014-05-16  最終更新日: 2016-10-28

どの方法が一番いいのか? 用途に合った信頼性の高いデータ保存方法を検証

データのベストな保存方法は?

●最近は、個人でもデジカメデータや音楽、動画など大容量のデータを扱い、保有するようになってきましたが、データの保存方法には様々な方法があって、一体どれが一番いいのか判断に迷うところです。

●そこで、今回は様々な視点からみたデータ保存方法のベストをご紹介。

長期間保存に最適な保存方法


●まず、長期間保存に最適な保存方法ですが、下記の順になります。
1位:DVD-RAM、MO、Bluerayなどの光学ディスク
2位:CD-R,DVD-R等の光学ディスク
3位:外付けHDDドライブ
4位:USBメモリ、SDなどその他のフラッシュメモリ
5位:フロッピーディスク



●光学ディスクは上質なライティングと保管方法さえきちんとしていれば、かなり長期間の保存が可能。特にDVD-RAMやMOなどの光学磁気ディスクは長寿命です。

●CD-RやDVD-R、BD-Rもライティング速度や保管方法がきちんとしていれば長期間の保存が可能です。

●上質なライティングというのは、早すぎない記録速度という意味です。できるだけ中速でライティングすること。例えば16倍書込可能のDVDでは8倍で書込むとか、48倍対応CD-Rならば12~16倍速で書込むなどで記録面への確実なデータの生成が可能になります。

●最高速でライティングすると、記録面が高速で回転するためレーザー光が当たる時間が短くなり生成される痕跡が薄くなります。さらに経年変化によって通常の耐久年数より早く読み出せなくなることがあります。高速ライティングは短時間でデータを移動させるだけの目的ならばメリットとなりますが、保存方法としては回避すべきです。

●また、100枚入りの海外製激安、格安メディアなどを使っていた場合は、ディスク記録面の品質が粗悪な場合があり、ライティング速度が適正でも記録の痕跡が早期に喪失するなど、寿命が格段に落ちますので注意が必要。場合によっては1~2年程度で読み出せなくなってしまうこともあります。

●外付けHDDドライブは、長期間保存には向いていません。HDDは機械ですので長期間保存することで電源部やコントローラ部のコンデンサやコネクタ端子などが劣化したり、各接続部が接触不良を起こしていたりして通電したとたんに動作不良を起こしたり、故障に陥ることがあります。

●USBメモリやSDカードなども同じで、端子の接触不良、静電気などで誤作動を起こした際にデータが飛んだ事例も実際にあります。内部のデータも仕組み上、データの保持力としては長期保存には向いていない性質があります。

●フロッピーディスクは最も不安定で故障が多く、ディスクやドライブ内部のほこりなどを噛みこんだ場合一撃でデータがお終いになります。また、磁気の保持力も外部環境の影響で低下することがあり長期保存には不向きです。



●以上の媒体に共通していることは記録時の品質確保と高温多湿や磁気、ホコリなどを避けて保存することが長期保存の条件だということ。保存環境はデータの保持力を左右しますので、できる限りの好条件で保存すればかなり長期間保存できると思います。

コストと使いやすさでのデータ保存ベストとは?


●では、コスト的にはどうでしょうか?
単位容量当たりの低コストランキングでは
1位:CD-R、DVD-R
2位:DVD-RAM、MO、Blueray
3位:HDD
4位:フラッシュメモリ
5位:フロッピーディスク

となります。
光学ディスクは比較的低コストなデータ保存方法ですが、前述のようにあまりに安いメディアを使用すると一気に信頼性が落ちますので注意が必要です。それからUSB、SDカードなどのフラッシュメモリも、トラブル耐性は低いので保管中の定期的な内容確認が必要です。

●使いやすさランキングでは
1位:フラッシュメモリ
2位:外付けHDD
3位:光学ディスク
の順です。

●フロッピーディスクは容量の問題などを考えると逆に使いにくい保存方法になりました。光学ディスクは"ライティング"という儀式をしなければ作成できないところが使いにくさとなっています。USBメモリなどのフラッシュメモリは挿すだけで使えますので使いやすさで言えば便利なのですが、誤消去やトラブルに弱く貴重なデータの保存先としては不向きです。USBメモリに依存して失敗した例は、サポート事例でも枚挙にいとまがありません。


クラウド、Webストレージはどうか?


●近年ではクラウドなどでWebストレージサービスを利用される方が増えていますが、容量の大きさや手軽さなど使い勝手としては良好なものの、設定を誤ると意図しない共有や公開を引き起こすことがあります。

●また、ネットワークトラフィックの負荷が増大したりPCのバックグラウンドで余計な処理やサービズ常駐、メモリ占有を行うものもあって、一概に「優れている」とはいえない傾向にあります。また、運営側の不手際などで全消失しても保証されない場合もあり完全依存は危険です。

●こうして見ていくとそれぞれ一長一短ありますが、適材適所で使用していくことがデータの安全であんしんな保存方法となります。以上の方法に共通して言えることは、保存環境、作成時の品質が長期保存の要であるということです。

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