コラム

 公開日: 2014-04-07  最終更新日: 2015-12-19

家庭用ルータに起きる問題、起こす問題とネットワークセキュリティー

●参考記事:DNS悪用するDDoS攻撃が増加--2400万台の家庭用ルータが“増幅”
:Nominum調査
http://japan.zdnet.com/security/analysis/35046076/

意識されない家庭用ルータ


●家庭用ルータはほとんどが購入時のままでユーザー、パスワード登録がされていません。パソコン本体がセキュリティー対策出来ていても大元のルータが不完全では本末転倒、意識の低さが特に顕著となっています。

●ルータも機種依存的な問題や脆弱性が存在するものも多く、それでなくとも安定性の向上のためファームウェアのアップデートが行われています。ルータに関しても欠かさずチェックの上適用しておくことが必要です。ルータは古いものは内部の仕様、規格も古くセキュリティーや安定性の問題を抱えてしまいます。無線の"n"規格に対応していないような古いものは買換えを行ってください。無線規格がg/bと表記されている物は古いです。今現在最新の規格は"ac"です。



●新しいものは規格自体が新しく、通信速度が向上していたり内部転送速度もが向上し、さらにセキュリティーが強化されていたりします。買い替えることで無線接続の安定性の向上となり、つながりにくい、途切れるという問題を解決できた例もかなりあります。

ルータ・モデムの向こうは"ワールドワイドウェブ"の大海原


●インターネットのネットワークが世界中に「つながっている」ということを本当に実感したり認識できている人はあまり多くないようです。しかし、ルータから一歩出ればそれこそウイルスや攻撃パケットなどが四六時中飛び交う回線網だということもあまり知られていない事実でしょう。

●これは、分かり易く言えば映画「Men In Black」の最後の一シーンで、ロッカーの扉の向こう側がいろんな宇宙人が行き交う宇宙港になっていた・・・というようなもの。

●具体的な例でもっと分かり易く説明してみます。

●まず、古いWindows2000、またはWindows XP(SPなし、SP1)パソコンを普通にリカバリ(買った当時の状態にパソコンを戻す)をして初期化します。リカバリが終わってすぐに、ルータが無い環境で、プロバイダ情報をパソコンに設定(PPPOE接続・・・ADSLモデム、ケーブル回線モデムなど、さらにはダイヤルアップ回線なども)そのままインターネットにつないでみます。

●おそらく2分~10分位でそれらのパソコンは「つないだだけ」でウイルスに感染してしまうでしょう。これは大げさでも特殊事例でもなく「普通」に起きます。



●ルータがある場合は少し事情が違ってきて、Windowsをリカバリした直後(前述の状態のまま)はしばらく大丈夫でも、インターネットであちこち回っているうちにウイルスに感染。それでなくても海外の動画変換ソフトなどを落としたりインストールしたりすると、おそらくパソコンに何らかの異常が現れるのも時間の問題でしょう。

ネットが免許制だったら一発で免許取り消しレベル


●このような話をすると決まって良く言われることがあります。
「自分のパソコンが壊れるだけなんで、いいよ、ほっといて・・」

●これは大きな間違い。

●ウイルス感染に遭うと、その後パソコンは乗っ取られて「踏み台」にされ、あちこちのネットワークに対して「攻撃開始」するのです。あなたの不注意や無理解・無知のためにたくさんの人が「被害」を被るのです。

●インターネットがもし免許制だったら、このような不届き者は一発で免許取り消しレベルです。

●それで起きたのが例の「遠隔操作ウイルス事件」です。この事件の何が驚きだったか、それはやってもいない人がいとも簡単に何人も「自白」したこと。これはIPアドレスだけで検挙した警察の過失はともかく、被害者がネットワークのことを良く理解していないために起きてしまった悲劇です。最近のアダルト画面の
架空請求被害もそうですが、簡単に払ってしまう人がいるくらいですからこのような被害が後を絶たないわけです。

●あなたの息子・娘さん、ご主人、奥様、部下、上司、同僚・・または自分が同じようなことになった場合、大丈夫でしょうか?
冤罪を信じてあげられますか? 右往左往するだけですか?・・・自分は「大丈夫」的な人ごとだと思っていませんか?

●ITが生活に、社会にもたらす影響はとても大きいのです。しかし法整備はもとより人の意識自体が、出来れば考えたくない、面倒だということでなおざりになっています。

●こういうことがあるのでWindowsXPサポート終了が問題視される原因なのです。

●パソコン、インターネットには自動車のように運用の免許は必要ありませんが、社会的な影響力はとても大きなものだけに運用には充分に正確な知識、情報の収集を怠ることのないよう気をつけたいものです。
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http://www.kumin.ne.jp/kiw/security.html

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