コラム

 公開日: 2016-12-20 

年末はパソコン・周辺機器も大掃除。電子機器の清掃、3つの注意点とは

電子機器の掃除は慎重に

●パソコンや周辺機器もトラブル防止のために1年に1回は大掃除したほうが良いのは言うまでもありません。しかし、トラブル防止のためにやっているのに、掃除のやり方が間違ってるとかえってトラブルやダメージが起きてしまうことがあります。

●今回は、パソコンなど電子精密機器を掃除する際に気をつけたい3つの注意点をご紹介。その前に、電子機器類の清掃の際は、事故や故障防止のため電源を切ることはもちろんのこと、配線類や装着されたバッテリー類などもすべて取り外して作業を行いましょう。


※掃除の目的ごとに適切な用具を準備してそろえる

1.静電気に気をつける

●パソコンのほこりなどを掃除する際に起こしてしまうトラブルの原因として多いのが、「静電気」によるダメージです。この季節は空気が乾燥しやすく静電気が起き易くなっています。体に静電気がたまったまま精密機器に触れると、機器の故障に直結します。

●掃除する前にはまず、どこか金属部分に触れたりして体に帯電した静電気を放電してから作業を開始します。ところが、折角放電しても掃除機などを使ってほこりを吸い込ませようとすると、掃除機で発生した静電気がノズルや刷毛、ブラシを通して機器へ放電してしまい、基盤などが壊れることがあるのです。

●以前実際のサポート事例でも、パソコン内部に掃除機のノズルを当ててブラシで掃除をしたあと、電源が入らなくなったので、見に来て欲しい・・という依頼がありましたが、案の定、静電気でメインボードが故障していました。

●清掃の際は、掃除機などで吸い取るのではなく、パージする(吹き飛ばす)ほうが影響が少なくなります。精密機器のほこり掃除にはエアダスタやブロワなどが最適です。


※ホームセンターなどで手軽に入手できるエアダスター。汚れ具合によっては1本では足りないこともある。

●このように、精密機器類の清掃時には静電気に気をつけながら行う必要があります。

2.水分(液体)に気をつける

●これも、サポート事例で実際に依頼があったものですが、ノートパソコンの画面が突然映らなくなったという問い合わせがありました。

●よくあるバックライトの故障ではないかと予想していたのですが、出張訪問すると液晶画面を掃除しようとして濡れたタオルで拭いたあとに映らなくなったとのこと。

●画面を水拭きで掃除する際に良く絞れていないと、水が画面を伝わり落ちて画面下部の外装の隙間から浸入します。その下には液晶ディスプレーを発光させるインバータ回路があり、水濡れを起こすとショートして故障し、画面は真っ暗になってしまうのです。

●このほかにも水分関連で、キーボードを水拭きしていてキーボードがおかしくなったというサポート事例も実際にありました。そういうことにならないようパソコンなどの掃除の際は水分を良く絞って行いましょう。

●特に女性の方やご高齢の方は握力が弱いので十分に絞りきれないことがあります。思わぬショートや感電などの危険性もありますので電子機器の水拭きはできるだけ避けたほうがいいかもしれません。

●水分によるトラブルは、他にもまだあります。機器を寒いところから暖かいところへ持ち込んだ際に発生する結露でもトラブルは起きます。冬場に屋外でほこり飛ばしなどの作業をした後は静電気と共に結露にも十分気をつけましょう。



3.バックアップを取ってから掃除する

●以上の2つの注意点を守り、適切に清掃すればトラブルなどの回避に役立ちますが、それ以外にも、落としてしまった、ぶつけてしまったなど、掃除の際にはいろんなことが起きるものです。万が一のためにもデータは事前にバックアップを取っておくことが必要です。

●清掃の前に、電源やケーブルなどを外したりするようにと言いましたが、それによってBIOSの設定やネットワークの割り当てなどでリセットがかかり、起動しなくなる、ネットがつながらなくなるどの症状が現れることもあります。

●電子機器類の清掃の前には、必ず内部のデータをバックアップしてから作業を行いましょう。

●それまで正常に動作していたように見えていても実は、清掃をきっかけにして内包していた問題が顕在化することがあるのです。この場合は「掃除するんじゃなかった」とネガティブに捉えるのではなく、「掃除することで問題点が出てきて良かった」と捉えるべきです。問題点は、早く解決するに越したことはありません。そういう意味でも電子機器の掃除は効果的だといえるでしょう。

●最後に、あまりにもほこりや汚れがひどい場合や、内部に溜まっていて分解などが必要な場合は無理をせず、専門家へご相談することをお勧めいたします。

九州インターワークス 注目のページ
「パソコンとほこり」
http://www.kumin.ne.jp/kiw/hokori.htm

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九州インターワークス [ホームページ]

システムエンジニア 古賀竜一

佐賀県鳥栖市蔵上3丁目155 C-101 [地図]
TEL:0942-84-1943

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