コラム

 公開日: 2016-03-25  最終更新日: 2016-03-26

SDカードが突然読めなくなった!フラッシュメモリは普通に壊れます

まさかこんなことが原因とは・・・という意外だけど多い事例

●今日お伺いしたサポート事例です。パソコンが起動しなくなったということで、診断してほしいという依頼です。早速お伺いして電源を入れると起動に失敗したという意味の "DISK BOOT FAILURE"で画面が止まります。このような場合、ほとんどが内蔵HDDに問題があるか、ブート領域やブートパーティションに異常があることが多いですから、トラブルとしては深刻な状況です。

●しかし、これまでの経験がまたものを言う事になりました。本体の前面USBポートにフラッシュメモリのカードリーダが挿してあるのを発見。それをUSBポートから抜いて起動すると何事も無くOSが起動しました。

●原因はカードリーダに刺さっていたSDメモリカードのようです。早速OS上から見てみることにしました。再度カードリーダを挿すと、SDカードを認識はしましたが「フォーマットしますか?」と表示が出て聞いてきます。依頼者に伺うとそこにはデータが入っていたということですからやはりSDカードに異常が発生したようです。

パソコンに接続するものの異常を発見、排除する

●パソコンを起動すると、メーカーロゴとともに"BIOS"というメインボード上の制御プログラム(いわゆる英語の画面)が出ますが、これはWindowsなどの基本システムが起動する以前の段階です。その際、BIOSにはPC内の各デバイスや接続されている外部デバイスなどをチェックする機能があり、今回は、この段階でUSBカードリーダに接続されたSDメモリカードの異常を検出したために"DISK BOOT FAILURE"の表示が出て起動が止まったものと思われます。

●原因が内蔵HDDではなかったため今回は事なきを得ましたが、異常の出た16GBのSDメモリカード自体は長年使っていたものだということで、信頼性も疑われるため廃棄処分となりました。

●BIOSで異常が検出されPCが止まる場合は、メインボードはもちろんのことキーボードやマウス、無線LANアダプタ、外付けHDDなどが原因になることもありますので、何も複雑で難しい原因ばかりが問題とは限りません。

●案外、マウスの故障が原因だった!という簡単なことだったりしますからあわててサポート業者へ依頼する前に、自分で確認できる範囲のことはやっておきましょう。



フラッシュメモリは消耗品同然。過度な依存は危険でしかない

●SDカードやUSBメモリなどのいわゆるフラッシュメモリと言われる記憶媒体は、意外と故障が多く耐久性もそう高くはありません。また、繰り返しの読み書きに対して耐性が高いとは言えず、個体差でも寿命が短い傾向のものもあります。

●ホコリや静電気を嫌うためかなりデリケートに扱う必要があります。

●ホコリが元で接点不良などが起き、メモリそのものが正常に認識されないことが繰り返されると、ファイルシステムに異常が起きてパーティションが正常に認識されなくなり、今回のように「フォーマットしますか?」という表示が出てしまったりするのです。

●フラッシュメモリは一時的に保管、受け渡しをするとか、データを移動させるような目的には最適ですが、保存や保守目的では信頼性がそこまで高くないと言って良いでしょう。



●これまでの事例でもフラッシュメモリの異常は何度も何度も確認されています。私が使っていたSDメモリも先日2枚壊れました。とにかく普通に壊れるんです。ところが良く最近ネットで言われるのは「レアケースを持ちだして危険を煽っている・・・」と言うような経験や思慮の浅いライトユーザーの意見。

●人というのは自分事にならないと何でも「無いこと」になってしまうもの。自分に起きてないことだから「無いだろう」というのはわかります。でもそんなことを言っているうちに自分事になった時点でそれは「時既に遅し」。そこではじめて、人は「あー、こんなことってあるんだ」とやっと気がつくわけです。

●リスク管理とはリスクと向き合うことから始まります。確かに嫌なことは起きない方がいいし、起きないことにしたいですよね。だからといってリスク管理をただのネガティブイメージの温床と捉えたり、何が何でもポジティブでなきゃいけないんだ!とリスク面をすべて排除・無視するような、そういう偏ったものの見方には問題があります。惑わされないようにしましょう。それで世の中実際におかしくなっていることがたくさんあります。

●特に、USBメモリ、SDカードだけに唯一のデータがあるという場合、それは「バックアップ」とは言いません。バックアップというのは元がどこかにあるからこそ意味があってそう言うのであり、そこにしかない場合はそれ自体がオリジナルデータです。バックアップは存在しません。フラッシュメモリに入れた唯一のデータを「バックアップ」と言う習慣は紛らわしいので見直しましょう。

●フラッシュメモリへの過度な信頼、依存はデータ管理上、リスクも高くなりますので注意が必要です。

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