コラム

 公開日: 2016-06-25  最終更新日: 2016-06-28

ライフプランに合わせて住宅ローンを選ぶ

ファイナンシャルプランナーの久保逸郎です。

最近は住宅ローンに関する相談をお受けする機会が多くなってきています。
その中でも必ず尋ねられるのが、住宅ローンの金利タイプのどれを選べばいいのかということです。

銀行は自行の住宅ローンを勧める傾向

フラット35などの全期間固定金利の住宅ローンを扱っている銀行でも、担当者が全期間固定金利に対して否定的なことが多いです。
なかには「フラット35なんて変動金利などが借りられない人が使うもの」とまで言い切る担当者がいて、お客様と一緒に驚いたことがあります。
大抵は変動金利や3年・5年・10年固定などの固定期間選択型の住宅ローンを勧められることが多いですね。

これにはフラット35ではなく自行の住宅ローンを紹介したいという背景や、将来の金利上昇リスクを減らしたいという銀行側の事情もあると思います。
このような事情を知らないで住宅ローンの相談に行ってしまうと、全期間固定金利タイプの住宅ローンに対してネガティブなイメージを持ってしまったり、判断に迷ってしまうのも仕方ありません。

しかし、住宅ローンを選ぶ場合は、あくまでも「金利が高いタイミングでは変動金利を選び、金利が低いタイミングでは固定金利を選ぶ」ことが基本です。
最近の金利水準から考えても変動金利と全期間固定金利の金利差は小さくなっているので、フラット35のような全期間固定金利の住宅ローンを組んで、将来の金利上昇リスクを避けるというのは正しいはずです。
そのため全期間固定金利タイプも含めて、住宅ローンの検討を行うべきだと思います。



ライフプランに沿って住宅ローンを選ぶことが最も大切

さらに付け加えると、金利タイプの選択に対しては「将来の金利はわからないので、あくまでもライフプランに沿って金利タイプを選ぶ」のが正解であると思います。

収入が多く将来にわたって家計に余裕があり、たとえ返済期間中に金利が上昇して毎月の返済額が増えても大丈夫なことが見込めるなら、目先の金利が低い変動金利を選んでも問題ないでしょう。
しかし、毎月の返済額が増えてしまうと家計が厳しくなる状況だとしたら、途中で返済額が上がってしまわないように固定金利や全期間固定金利を選んでおくことが大切になります。

家計に余裕がない場合、子どもの教育期間中に返済額が上がってしまうリスクを避けるため、教育費負担のある時期に合わせて固定期間選択型の住宅ローンを使うのもいい方法だと思います。

残念ながら今の日本では、収入の多い世帯のほうが全期間固定金利タイプを借りて、収入の低い世帯が目先の返済額が少ない変動金利などの住宅ローンを借りてしまっている傾向が見られます。
収入が多い世帯はあまり問題はありませんが、収入が低い世帯のほうは将来金利が上がってしまったら困ることが予想されますから、これは本来あるべき姿ではありません。

住宅ローンでの冒険は禁物

住宅ローンは20年・30年・35年といった長期のローンです。
将来の金利水準はわからないので、どの金利タイプを選んでおけばよかったという答えは返済が終わるまで出ません。
そのため家計の状況や教育資金などとの兼ね合いを見ながら、なるべくリスクの少ない形にしておいたほうがいいのではないでしょうか?
もちろん老後資金なども考えて、住宅に使う予算を考えることも大事です。

ライフプランを作るとわかりますが、借りられる金額と返せる金額は全く異なります。
また、子どもの人数など家族構成によっても違ってきますので、「年収の○倍が適当な予算」などという考え方も当てはまりません。
例えば背伸びをして住宅ローンを組んだ結果、家族旅行などに出かける機会を減らさなくてはいけないとか、子どもが希望する習い事などをやらせてあげられないなんてことになったら、それは幸せとは言えないのではないでしょうか。

そのためにもしっかりとライフプランを考えて無理のない住宅予算を組むと同時に、ご自身のライフプランに合った住宅ローン選びを行うようにしましょう。
住宅ローンは借入額が高額ですから、けっして冒険や賭けに出ないようにしてくださいね。

============================================
【メールマガジン】
お客様の生活に役立つさまざまなマネー情報や、最新の投資環境(マーケット)の情報、
セミナー開催のお知らせなどをお届けしています。
ご登録はこちらから。
http://www.fp-office.com/mailmagazine.html

【フェイスブックページ】
FPオフィス クライアントサイドのフェイスブックページで
コラム執筆・メディア情報・講演予定などの最新情報をお届けしています。
https://www.facebook.com/fpoffice.clientside/?ref=hl

ライフプランと資産運用&資産管理のことはFPオフィス クライアントサイドへ
http://www.fp-office.com/

高校中退者などに対して、自分自身の経験に基づいたキャリアアドバイスを書いています。
ブログ【高校不要論】高校中退経験者が語る本音
http://www.not-giveup.com/

ファイナンシャルプランナー
ドロップアウト専門キャリアアドバイザー
久保 逸郎

〒810-0073 福岡市中央区舞鶴1-8-26 グランパーク天神C棟1028
TEL:092-716-3487
FAX:092-716-3488
ikubo@msg.biglobe.ne.jp
============================================

この記事を書いたプロ

FPオフィス クライアントサイド [ホームページ]

ファイナンシャルプランナー 久保逸郎

福岡県福岡市中央区舞鶴1-8-26 グランパーク天神C棟1028 [地図]
TEL:092-716-3487

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0

こちらの関連するコラムもお読みください。

<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
高校中退者のキャリア支援
イメージ

「自分からなかなか動けないなら、人の力を借りるというのも一つの方法だ。躊躇している自分の背中を押してくれる人がいればいいのだ。たくさんはいらない、ひとり...

 
このプロの紹介記事
FPオフィスー1

ライフプランをベースに、保険の見直しや資産運用をトータルにアドバイス(1/3)

「FPオフィス クライアントサイド」の久保逸郎さんは、企業に属さず、中立公正な立場でお金に関するアドバイスを行う独立系FP(ファイナンシャルプランナー)。大手リース会社と外資系生命保険会社を経て2003年に独立。九州でいち早く約40社の生損...

久保逸郎プロに相談してみよう!

九州朝日放送 マイベストプロ

ライフプランと資産運用&資産管理の専門家

会社名 : FPオフィス クライアントサイド
住所 : 福岡県福岡市中央区舞鶴1-8-26 グランパーク天神C棟1028 [地図]
TEL : 092-716-3487

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

092-716-3487

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

久保逸郎(くぼいつろう)

FPオフィス クライアントサイド

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
【注目の専門家マネー部門で第1位獲得】お金持ちが保険ショップに行かない理由
イメージ

ファイナンシャルプランナーの久保逸郎です。今週28日に『無料のライフプランで住宅購入を決めることが危険な...

[ お知らせ ]

団体信用生命保険の代わりに民間生命保険を使う際の注意点~相続放棄に至った事例~
イメージ

ファイナンシャルプランナーの久保逸郎です。昨日は大分で銀行の研修でしたが、最高気温が35度位あったようで...

[ 住宅購入・住宅ローン ]

無料のライフプランで住宅購入を決めることが危険な理由
イメージ

ファイナンシャルプランナーの久保逸郎です。先週末に住宅購入の検討をされているお客様とライフプランの打ち...

[ 住宅購入・住宅ローン ]

90歳まで安心のライフプラン

ファイナンシャルプランナーの久保逸郎です。本日はホームページの更新作業を行いました。昨秋からシステム...

[ 資産運用&資産管理 ]

外貨建て保険への加入は、日本との金利差が3%以上開くまで待とう
イメージ

ファイナンシャルプランナーの久保逸郎です。現在発売中の『Financial Adviser』の外貨建て保険の特集に原稿を...

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ