コラム

2016-03-25

今は外貨建て保険に加入しないほうがいい理由

ファイナンシャルプランナーの久保逸郎です。

年度末を迎えて、「保険会社などから外貨建て終身保険などの提案を受けています。今加入していいのかどうか教えてほしい」というような内容の問い合わせが増えています。
先月からマイナス金利が導入されて、預金残高を増やしたくない銀行が外貨建て終身保険などに誘導していることも背景にあると思いますが、はっきりと「今は外貨建て終身保険を含めて、外貨建て保険には加入するべきタイミングではありません」とお答えしています。


先進国の金利は最低水準にある

その理由ですが、外貨建て保険は主に米ドル・ユーロ・豪ドルなどの外貨で運用を行いますが、それらの地域(国)の金利水準が現在は最低水準にあるためです。


金融商品を購入する際の基本は、「金利が高い時期は固定金利の商品を、金利が低い時期には変動金利の商品を選ぶ」ことが基本です。
住宅ローンを借りる時とは反対ですね。




しかし、現在の状況は米国はリーマン・ショック以降ずっと続けてきた金融緩和を昨年12月に方向転換して、1回目の利上げを行ったばかりです。
先日のFOMCにおいても年内にあと2回程度の利上げが示唆されたように、政策金利はようやく底を打って反転を始めたところです。


ユーロに関しては3月に入って欧州中央銀行(ECB)がマイナス金利の幅をさらに0.1%引き下げて、政策金利をマイナス0.4%にしました。
マイナス金利は銀行の収益を引き下げる副作用などがあるため、「これ以上のマイナス幅拡大はない」という発言もありました。
そのため金利水準としては最低レベルであると考えて差し支えないと思います。


また、豪ドルに関しては、個人消費や住宅市況など内需の状況はけっして弱くはないものの、鉄鉱石価格などの資源価格下落で資源セクターを中心にダメージが大きかったため、近年は段階的に利下げが行われて政策金利は2.0%まで下がりました。
しかし、最近の鉄鉱石価格は反転し始めています。
利下げの影響で住宅市場などが活況であるため、オーストラリア準備銀行(RBA)の政策金利は年内は据え置きという見方が強くなっています。
底堅い内需に加えて、これから資源価格が上昇すれば、いずれどこかで利上げに転じてもおかしくない状況と思われます。
したがって豪ドルについても今の金利水準は最低レベルにあると考えていいと思います。


為替差益を狙うなら、FXや外貨建てMMFなどを活用する

外貨建て保険は預貯金や円建て金融商品などと比べれば金利面で優位にあるのは事実ですが、このように金利水準が最低レベルにある時期に、長期間に渡って金利を固定してしまう外貨建て保険に加入することは得策ではありません。


直近の為替相場は米国経済への懸念などからリスクオフのムードが強くなっており、円高が進んでいます。
将来的な円安期待で為替差益を狙いにいこうと考える方もいるかと思いますが、現在の金利水準から考えればFX(外国為替証拠金取引)や外貨建てMMFのような変動金利の商品、または期間の短い債券を中心に投資を行う外債ファンドなど活用するべきだと思います。


とくにFX(外国為替証拠金取引)や外貨建てMMFのほうが、保険と比べて圧倒的にコスト負担が少なくて済みます。
為替差益を狙う場合はインカム収入を得る前に売却等を行うことが考えられるため、コスト負担を少なくすることは大変重要です。


住宅ローンなどのローン商品を借りる時も同じですが、金融商品を選ぶには押さえておくべき基本があります。
そして基本を押さえておけば、大抵は大きな失敗はしないものです。
判断に迷った時は、必ず基本に沿って選ぶようにしていただきたいと思います。


============================================
【メールマガジン】
お客様の生活に役立つさまざまなマネー情報や、最新の投資環境(マーケット)の情報、
セミナー開催のお知らせなどをお届けしています。
ご登録はこちらから。
http://www.fp-office.com/mailmagazine.html

【フェイスブックページ】
FPオフィス クライアントサイドのフェイスブックページで
コラム執筆・メディア情報・講演予定などの最新情報をお届けしています。
https://www.facebook.com/fpoffice.clientside/?ref=hl

ライフプランと資産運用&資産管理のことはFPオフィス クライアントサイドへ
http://www.fp-office.com/

高校中退者などに対して、自分自身の経験に基づいたキャリアアドバイスを書いています。
ブログ【高校不要論】高校中退経験者が語る本音
http://www.not-giveup.com/

ファイナンシャルプランナー
ドロップアウト専門キャリアアドバイザー
久保 逸郎

〒810-0073 福岡市中央区舞鶴1-8-26 グランパーク天神C棟1028
TEL:092-716-3487
FAX:092-716-3488
ikubo@msg.biglobe.ne.jp
============================================

この記事を書いたプロ

FPオフィス クライアントサイド [ホームページ]

ファイナンシャルプランナー 久保逸郎

福岡県福岡市中央区舞鶴1-8-26 グランパーク天神C棟1028 [地図]
TEL:092-716-3487

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

0
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
高校中退者のキャリア支援
イメージ

「自分からなかなか動けないなら、人の力を借りるというのも一つの方法だ。躊躇している自分の背中を押してくれる人がいればいいのだ。たくさんはいらない、ひとり...

 
このプロの紹介記事
FPオフィスー1

ライフプランをベースに、保険の見直しや資産運用をトータルにアドバイス(1/3)

「FPオフィス クライアントサイド」の久保逸郎さんは、企業に属さず、中立公正な立場でお金に関するアドバイスを行う独立系FP(ファイナンシャルプランナー)。大手リース会社と外資系生命保険会社を経て2003年に独立。九州でいち早く約40社の生損...

久保逸郎プロに相談してみよう!

九州朝日放送 マイベストプロ

ライフプランと資産運用&資産管理の専門家

会社名 : FPオフィス クライアントサイド
住所 : 福岡県福岡市中央区舞鶴1-8-26 グランパーク天神C棟1028 [地図]
TEL : 092-716-3487

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

092-716-3487

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

久保逸郎(くぼいつろう)

FPオフィス クライアントサイド

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
【注目の専門家マネー部門で第1位獲得】お金持ちが保険ショップに行かない理由
イメージ

ファイナンシャルプランナーの久保逸郎です。今週28日に『無料のライフプランで住宅購入を決めることが危険な...

[ お知らせ ]

団体信用生命保険の代わりに民間生命保険を使う際の注意点~相続放棄に至った事例~
イメージ

ファイナンシャルプランナーの久保逸郎です。昨日は大分で銀行の研修でしたが、最高気温が35度位あったようで...

[ 住宅購入・住宅ローン ]

ライフプランに合わせて住宅ローンを選ぶ
イメージ

ファイナンシャルプランナーの久保逸郎です。最近は住宅ローンに関する相談をお受けする機会が多くなってきて...

[ 住宅購入・住宅ローン ]

無料のライフプランで住宅購入を決めることが危険な理由
イメージ

ファイナンシャルプランナーの久保逸郎です。先週末に住宅購入の検討をされているお客様とライフプランの打ち...

[ 住宅購入・住宅ローン ]

90歳まで安心のライフプラン

ファイナンシャルプランナーの久保逸郎です。本日はホームページの更新作業を行いました。昨秋からシステム...

[ 資産運用&資産管理 ]

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ